- TOEICスコア600点を取るために無駄なことはしたくない
- 効率的に勉強できる参考書を教えてほしい
そんな方向けの記事です。
わたしは約3年をかけてスコア900点を取りました。
スコア900点を取得して思うのは、TOEICは時間をかければ誰でもスコアアップできるということです。
でも、できることなら時間をかけずに600点を突破したいですよね?
この記事では、徹底的に無駄を省き最短期間でTOEIC600点を突破するポイントを解説したいと思います。
そして効率的に学習するために必要な参考書を3つだけ紹介します。
記事の内容
- この記事で紹介する参考書がたった3つである理由
- 効率的にTOEIC600点を突破するためのポイント
- 600点を取るために必要な3つの参考書
説明はいいから早く参考書を教えてほしい、という方は「3 TOEIC600点対策に必要なたった3つの参考書」だけ読んでください。
紹介する参考書がたった3つである理由
本題に入る前に、なぜこの記事では3つの参考書しか紹介しないのかについてお話ししたいと思います。
説明しやすいようにTOEIC600点未満の方を「TOEIC初心者」と呼びます。
理由①:初心者には選べびきれない
この記事を読んでいるあなたは、何らかの理由でTOEIC600点を目指すことになったのでしょう。留学のため、就職のため、昇進のため、あるいは、周りの人に自慢するためでしょうか?
理由はともかく、600点突破に向けてそろそろ本気で勉強でもしようか、と参考書を探しているところだと思います。
しかしここに、TOEIC初心者がぶつかる壁があります。
どの参考書を使えばいいのかわからない。
このような経験をしたことはないでしょうか?
- 「おすすめの参考書15選」を見たが、結局どれを選べばいいかわからなかった。
- 「人気参考書ランキングベスト10」の中から自分に合ったものを教えてほしい。
思い当たることがあると思います。わたしもそうでした。
つまり初心者の皆さんは、おすすめを10個も20個も並べられたところで選びきれないのです。
ですからこの記事では、必要最低限の参考書を紹介することにしました。
この記事の目的は「効率的に600点を取ること」です。
10個の中から自分に合った参考書を選ぶ作業は「効率的」とは言えません。
理由②:効率重視なら3つで十分
先ほど、ここでは必要最低限の参考書を紹介すると言いました。
では「必要最低限」とはいくつでしょう?
冒頭でも言いましたが時間をかけて勉強すれば必ず600点をクリアできます。
どの参考書を使ったとしても同じです。
でも、正直TOEIC対策にあまり時間をかけたくないですよね?
アルバイトや勉強、仕事などでただでさえ忙しい毎日。そのうえさらにTOEICの勉強なんて、できることならしたくありません。無駄なことはせず、効率よくスコアアップしたい。
もしあなたが、ネイティブとのビジネスや海外旅行で困らない程度の英語力を身につけたいのであれば、多くのことを総合的に学習しなければなりません。
しかし、ただTOEIC600点だけに集中するのであれば必要ないことはしなくていいのです。
後ほど説明しますが、最短で600点を取るためには3つのポイントがあります。
効率的に学習するポイントをおさえながら参考書を選ぶと3冊が必要最低限なのです。
効率的にTOEICをスコアアップする3つのポイント
それでは、効率的にスコア600点を突破する学習方法のポイントを3つを紹介します。
効率的にスコアアップするポイント
- 単語力を強化する
- テクニックを知る
- テストに慣れる
1つずつ解説します。
ポイント① 単語力を強化する
まずはとにかく単語を覚えてください。
TOEIC初心者の皆さんは圧倒的に単語力が足りません。
単語を勉強するのが面倒だと感じる人もいるでしょう。そんな地味な努力よりもすぐにスコアが上がるテクニックがほしい。そう思うかもしれません。
たしかに単語力を伸ばすのは時間がかかります。つまらない勉強をしなければなりません。一見、効率的ではないかもしれません。
ですが、知っている単語が増えると解ける問題がかなり増えます。
具体例を紹介しますね。
- 具体例①:リスニング編
例えば、リスニングで英語が聞き取れなかった、という経験はないでしょうか。
そんなとき初心者の多くは「英会話のスピードが速くて聞き取れなかった」と思い込んでしまうのです。
その結果リスニングの教材を何度も聞いたけれど点数が上がらない、という効率の悪いことをしてしまいます。
いいですか? 大事なこと言います。
知らない単語は聞き取れません。
知らない単語は聞き取れないのです。
なんだ、そんなことか、そんなの当たり前でしょ。と思いましたか?
そうです。当たり前です。
ですが、この当たり前に気づいていない初心者が非常に多い。
リスニングが聞き取れないのは、「英語のスピードが速いから」ではなく、「単語を知らないから」なのです。
もちろん、英語のスピードやリズムに慣れないと完璧に聞き取ることはできません。
ですが、TOEIC600点を取るために完璧に聞き取れる必要はありません。
完璧に聞き取れるか、理解できているかは、TOEIC600点を突破しさらなるステップアップを目指すときになったら気にしてください。
ちなみに、「単語を覚える」というのは、単語の意味と発音を覚えるということです。
意味だけ覚えてもリスニングでは聞き取れないので注意してください。
- 具体例②:リーディング編
TOEICのリーディングパートでは、単純な単語の穴埋め問題が出題されます。
単語の穴埋め問題は単語を「知っているか」「知らないか」の二択です。知らないものはいくら考えても答えは出ません。
ということは、知っている単語が増えれば当然わかる問題も増えますよね?
ですが、単語力を鍛えることのメリットはこれだけではありません。
長文読解問題でわからない単語が出てきたら、どうしますか?
「前後の文脈から推測」しようとするのではないでしょうか。
しかし、それには無理があります。
文章の意味をしっかりと理解している人が、たまたまある1文の1つの単語がわからなかったとき、前後の文章から推測することはできるでしょう。
しかし初心者の皆さんはそうではありません。
1つの文の中に知らない単語が3つも4つもあったら前後の文から推測することは不可能です。
ですから、少しでも単語を勉強し知らない単語を減らすことが大切なのです。
ここまで、リスニングとリーディングの具体例をお話ししました。
初心者にとっていかに単語力が重要であるかということをご理解いただけたと思います。
まずは単語です。単語の勉強を頑張りましょう。
非効率に見えるかもしれませんがこれが一番の近道です。
TOEIC900点を取るような難しい単語を覚える必要はありません。
600点レベルの単語を確実に覚えてください。
ポイント② テクニックを知る
単語を覚えたら、次はテクニックを学びましょう。
TOEICは良くも悪くもただのテストです。攻略するためのテクニックがあります。
時間配分や問題の解き方、見るべきポイントなど、スコアを上げるためのちょっとしたコツがあるんです。
攻略本がなくても自分で試行錯誤を繰り返してラスボスを倒すことはできます。
しかし、攻略本があったらどうでしょう?
無駄なことはせずにあっという間にクリアできますよね?
TOEICもまったく同じです。
自力でテクニックを身につけることはできますが、回り道をしてしまうことがあります。
せっかく、TOEICをたくさん解いた多くの研究者がテクニックを公開してくれているんです。
最短期間でTOEICを攻略したいのなら、先人たちのテクニックを学びましょう。
ポイント③ テストに慣れる
単語もテクニックも学習したらいよいよ実践練習です。
せっかく単語とテクニックを学んでも本番で発揮できなければ意味がありません。
特にテクニックは本番で使えて初めて効果があるものです。
知っているだけでは「ない」のと一緒。
テクニックを本番で発揮するにはルーティン化してしまうのが一番です。
「このタイプの問題ではここに注目する」ということが意識せずにできるようになるまで練習してみてください。
問題を解くのが早くなります。
模擬テストはどんなに時間がなくても最低2回は解きましょう。
そして解説を熟読するだけでもいいので必ず復習してください。
復習をしっかりするかしないかでかなり差が出ます。
TOEIC600点対策に必要なたった3つの参考書
それでは、最短期間でTOEIC600点を突破するための参考書を3つ紹介します。
参考書① TOEIC L & R TEST 出る単特急 銀のフレーズ
TOEIC L&R TEST 出る単特急 銀のフレーズ (TOEIC TEST 特急シリーズ)
1つ目は、TOEIC単語帳の定番中の定番「出る単特急シリーズ」の基礎編「銀のフレーズ」です。
このシリーズには「金のフレーズ」と「銀のフレーズ」がありますが、600点未満の方は「銀のフレーズ」で学習してください。
銀のフレーズでは、最短でスコア600点を取るための必須単語が網羅されています。
600点レベルの単語は今後さらにレベルアップしていくためにも必要なのでしっかりと覚えてください。
補足:「金のフレーズ」と「銀のフレーズ」の違い
「金のフレーズ」と「銀のフレーズ」では収録単語のレベルが違います。
- 金 → TOEIC600点レベルからTOEIC900点レベルまでの語句を幅広く収録。
- 銀 → TOEIC600点レベルまでの基礎的な語句を収録。
もし、銀のフレーズが簡単すぎる、ほとんどが知っている単語だった、という場合は、このあと説明するテクニックの学習に進んでください。
そんな方には既にTOEIC600点を突破するための単語力はついています。
さらに難しい単語を勉強するよりもテクニックの勉強や模擬テストに時間をかける方が効率的です。
ただしその場合でも単語の勉強をおろそかにしてはいけません。
600点レベルの単語はすべてマスターできるように定期的に復習をしてくださいね。
「銀のフレーズ」ではスマホで音声を聞くことができます。
単語を勉強するときには無料音声も利用して必ず音とセットで覚えてください。
音声に合わせて自分で発音してみると定着が早くなります。
『銀のフレーズ』の詳細はこちらから
ちょっと脱線:単語の勉強がとにかく面倒なあなたへ
- 単語覚えるのが本当に苦手
- 地道な作業をしたくない
- 勉強計画を立てるのが面倒
そう感じている方も多いのではないでしょうか。
もし、自動で学習カリキュラムを立ててくれる教材があったらいいと思いませんか?
自分の苦手な単語を自動的に選んでくれたらよりいっそう効率的に学習できますよね?
そんな面倒くさがり屋のあなたにぴったりなのが、「iKnow!」という英語学習アプリです。「アイノウ」と読みます。
iKnow!では、脳科学に基づいた学習法でしっかりと英単語を身につけることができます。
クイズ形式で単語を覚えていきますが、そのとき苦手な単語は多く出題されるようになっています。既に覚えた単語も忘れたころに出題されるので復習漏れがありません。
詳しくは別の記事で紹介していますので興味があれば見てみてください。
https://yoru-no-hanashi.com/english-iknow
参考書② 2カ月で攻略 TOEIC(R) L&Rテスト600点!
2カ月で攻略 TOEIC(R) L&Rテスト600点! (残り日数逆算シリーズ)
2つ目は、TOEICを攻略するテクニックが学べる「残り日数逆算シリーズ」です。
1日分の量が決まっているので、参考書のスケジュールどおりに進めるだけでレベルアップできます。
スコア600点を目指す人向けなのは「2ヶ月で600点攻略」。
効率的に問題を解く方法が初心者向けにわかりやすく解説されています。
例えば、リスニング問題ではどこに注目して聞けばいいのか、リーディングの長文問題ではどの部分を最初に確認すべきか、そういったことが学べます。
参考書を1周するだけでも十分ですがより確実に600点を狙うなら2周すると良いでしょう。
『2カ月で攻略 TOEIC(R) L&Rテスト600点!』の詳細はこちら
補足:本番までの時間がない方向け
紹介したのは2ヶ月用ですが、3週間用もあります。
期間が短いため1日分の学習量も増えますが、短期間で結果を出したい方は3週間用を利用してもいいです。
ただし、少しレベルが上がるので現時点でのスコアが450点未満の方にはおすすめできません。
ちょっと脱線:英語力を総合的にレベルアップしたいあなたへ
- 文法を総復習したい
- その場限りのテクニックではなくしっかりと英語力を上げたい
そんな方にはこちらの参考書をおすすめします。
英文法が基礎から応用まで全部つまった1冊です。
これ1冊あれば他の文法書は必要ありません。
じっくり読むことでかなりの力がつきます。
初心者さんで
- 中学英語の文法もままならないから一度総復習したい
- TOEIC600点だけが目標ではなく総合的に英語力を上げたい
という方におすすめします。
また初心者だけでなく、TOEIC800点以上の上級者が文法の穴を埋めるために使う参考書としても使えます。
600点を突破したらさらにレベルアップしたいとお考えの方にはぜひ一度見てほしいです。
最新版が2013年と少し古く新品を手に入れることは難しいでしょう。音声データのダウンロードページが既に閉鎖しているとの情報もあります。
ですが現在でも根強い人気がありますし、中古品は手に入ります。
小手先のテクニックではなくしっかりと実力を付けたいという方はチェックしてみてくださいね。
『総合英語Forest』の詳細はこちら
参考書③ 公式 TOEIC Listening & Reading 問題集
公式 TOEIC Listening & Reading 問題集 1
3つ目は、いわゆる「公式問題集」と呼ばれているものです。
さまざまな模擬テストが出版されていますが、公式問題集があれば十分。
むしろ公式問題集以外の模擬テストに手を出す必要はありません。
初心者の皆さんは、公式問題集の使い方がわからないと思います。
テストを解いて終わりではないですよ?
簡単に使い方をまとめましたので参考にしてください。
公式問題集の使い方(600点突破向け)
- 時間をはかってすべて解く
- 時間内に解き終わらなかった問題をじっくり解く
- 答え合わせをする
- 解説を熟読する(正解した問題も)
- テクニックの参考書で学んだことがどこで活かせるか確認する
- リスニング音声を完璧に聞き取れるようになるまで音声をしっかり聞く(最初はスクリプトを見ながらでOK)
本当はもっと実力をつける公式問題集の活用方法があります。
しかし今回はあくまでも効率的に600点を突破するための学習方法がメインですので、それ以上のことはやらなくても大丈夫です。
ただし「解きっぱなし」には絶対にしないでください。
解説を読んで復習するところまでが公式問題集の正しい使い方です。
『公式問題集』の詳細はこちら
ちょっと脱線:さらにレベルアップしたいあなたへ
もっとしっかり実力をつけたい、という方は次の記事を参考にしてください。
公式問題集の使い倒し方を紹介しています。
https://yoru-no-hanashi.com/toeic-850
これはTOEICスコア700点以上の中級者がスコア850点を突破するための学習方法ですので初心者には少しレベルが高いです。
ですが、どのレベルの人がやっても確実にスコアアップできる内容ですので興味があればのぞいてみてください。
まとめ:参考書は3つでOK
今回は最短期間でTOEIC600点を突破するためのポイントと参考書を紹介しました。
まとめます。
効率的にスコアアップするポイント
- 単語力の強化
- テクニックの学習
- テスト慣れ
必要な参考書
- 銀のフレーズ
- 2ヶ月で攻略 TOEIC 600点!
- 公式問題集
いかがでしょうか。
これでもう参考書に迷うことはありません。
TOEIC600点を取るまでの勉強がイメージができたのではないでしょうか。
英語学習で最も大切なのは継続することです。
600点を達成した後も継続して勉強することでいくらでもレベルアップできます。
まずは今回紹介した参考書で確実に600点を突破しましょう!